大人向け少女漫画 イエスタデイをうたって 7巻の感想
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最終更新日:2020/03/02
マンガ
7巻はすごく分厚くてファンとしてはうれしい。
もはやキャラクター紹介ページなどなく、もう完全に固定層ファン向けの漫画だ。
大人向け少女漫画とタイトルしたのも理由がある。
恋への理想や妄想が肥大してしまい、もう前に進むことができないようなそんな末期的症状を持った大人が大好物な展開だから。
そんな私のこの漫画への想いを語ってみようと思う。
イエスタデイをうたっては7巻目にしてやっと品子の距離が近づく見ていて一番ソワソワする巻ですね。
榀子のこの奥手っぷりはありえねえ。でも、この絵での印象、冬目ワールドではありえる展開。榀子と陸生とは大学からの付き合い。だけど榀子は、陸生の兄の恋人だった。
陸生の兄が亡くなったこと整理しきれず何年もずるずるひっぱってきたのがこの結果だ。
すごく大人だけど、なんか前に進めない。
そんな若者の悩みなのか、うっぷんというのか、行き場の無い想いというのか、つかず離れずの関係、そういうやるせない感を非常にうまく表現している漫画です。
榀子は過去のこと(ずっと引きずっていた陸生の兄への気持ちに整理をつけて)にゆっくり進もうと思うことを陸生にうちあけることで
二人の仲が一歩前進したと両者も思っているようだ。
展開が遅すぎてもう1巻がどうとか4巻がどうとかそこらへんは断片的な記憶しか残ってないけど、それが逆にまた感情移入、妄想をかきたてるいい時間(時間が材料)になっていますね。
とその一方これまで頑張っていたはず(陸生への片思いを?)の晴の立場がちいさくなってきた・・・
晴が、陸生にちょっかいをだすことがこの漫画のメインストーリーのはずが、
晴と陸生の距離が遠くなったことと、晴と仲良くなりたいと思っている雨宮の存在。
この7巻は正月前から3月にかけての話。休みが多く、各キャラクターのプライベートが大きく書かれた。
それもあり、陸生と榀子との距離も近くなったのだろう。朗君も大学に合格した。
だけど冬目景さまのことだから、また陸生と榀子の距離はまた一定の距離に戻るのではないかと予測。
半同棲あたりまで近づいた榀子との距離。
だがそれを聞いた晴や朗はどう思うのか。誰と誰がくっつくだとかもうそんな問題じゃない。各キャラクターとの相関図が、くもの巣のように入り乱れながら、ぐにゃぐにゃと時を刻んでいく。
本当に冬目ワールドともいえる世界観というか妄想感というかそういうのが好きな人向けですね。面白さなどを求める人には向いていない漫画です。
7巻になって特に注目すべき点は榀子の服がかわいくなっている事。
大人びた服装におでこを見せる髪形。
もしかしたらもしかすることもあるかもしれないぞ!読者達よ!
(このまま陸生とくっついてENDという意味でね。)
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ちなみに、このイエスタデイをうたっては、1998年に連載を開始し、2010年の今もまだ連載中。しかも7巻しかでていないという超スローペースな漫画です。
現在ビジネスジャンプ連載のコミック「イエスタデイをうたって」第7巻で、ポストカードブック付き限定版が発売します。
作者の冬目景先生は、透明感のある色使いと叙情的な物語でファンがつき、特にそのカラーイラストは印象的です!
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Comment
「陸生の兄と恋人だった」、じゃなく「浪の兄のことが好きだった」だけですよ。
来訪ありがとうございます、そしてご指摘ありがとうございます。
そうでしたね。無理やり文章書いているので間違ってしまいました。
ここで修正をしたいところなんですが、一回投稿したものを修正ってどうなんでしょうか。
ブログをはじめたばかりなので間違ったことを書いたときの修正方法がいまいちわかりません。
修正してしまうとそれが無かったことになってしまうような感じもするし・・・