6月頃から流行する感染症は?
公開日:
:
病院・病気で得する情報
6月頃から夏風邪が流行する季節です。代表的な3つの感染症をご紹介します。

咽頭結膜熱(プール熱)
原因ウイルス
アデノウイルス。潜伏期間は5~7日間。
はやり目(流行性結膜炎)の原因もアデノウイルス。伝染しやすい。学校や会社を休む必要もある。学校のプールなど大勢人がいるところで伝染することもある。
流行時期
6月から増加し、7~8月頃にピーク。10月頃まで流行。
好発年齢
幼児から学童
感染経路
咳やくしゃみなどで発生する飛沫によって感染する飛沫感染と、感染者とのタオルの共用や手指を介した接触感染が主な経路です。
予防方法
感染力が非常に強く、手指や飛沫を介して感染するので手洗い・手指消毒やうがい、身の回りの消毒が大切です。
症状が治まった後も咽頭から7~14日間、便から30日前後はウイルスを排出し続けることがあります。患者からの二次感染にも注意が必要です。
手足口病
原因ウイルス
コクサッキーウイルス、エンテロウイルスで潜伏期間は3~5日。
流行時期
6~8月頃にピーク
好発年齢
4歳までの幼児を中心
主な症状
手のひら、足の裏、足の甲、口の中を中心に米粒大の水疱性の発疹が表れるのが特徴です。非常に稀ですが、風邪薬の副作用による自己免疫病、SJS症候群と手足口病を間違って診断される場合があります。
子供に多い病気なので大人になって診断される場合は、疑問に思ってもいいと思います。
予防方法
咳やクシャミなどの飛沫感染と、便や水疱内容物のウイルスが手指を介して感染する接触感染が主な経路です。
手足口病は、手指や飛沫を介して感染するので手洗い・手指消毒やうがい、身の回りの消毒が基本的な予防法です。
ヘルパンギーナ(夏風邪)
原因ウイルス
コクサッキーウイルスで潜伏期間は2~4日
流行時期
5月頃から増加し、6~7月頃にピーク、8月以降減少。
好発年齢
4歳までの乳幼児
主な症状
38度~40度の発熱で発症し、のどが赤くはれてきます。咽の奥を見ると小さな水疱が数個から数十個見つかります。急な40度の高熱はインフルエンザの特徴でもありますが、違いは咽の赤みと水疱ですね。
感染経路
急性期には咽からのウイルスが排出されるため、咳やくしゃみなどで発症する飛沫によって感染する飛沫感染と、唾液や鼻水が付着したおもちゃやこれに触れた手指を介して感染する接触感染が主な経路です。
予防方法
飛沫や手指を介して感染するので、手洗い・手指消毒やうがい、身の回りの消毒が基本的な予防方法です。
布袋寅泰のバンビーナを彷彿とさせる病名ですね。
ほかにもこれ読んでみませんか?
-
-
省令改正により、外来患者については、疑似症届の提出は不要です令和2年10月14日より
外来のコロナ陰性は発生届を出さなくていい令和2年10月14日より。
-
-
子宮筋腫と不正出血、過多月経
婦人科のレセプトチェックで大変役に立つNHKの今日の健康です。 子宮