風邪で効かないジスロマックを出す理由
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最終更新日:2019/09/27
病院・病気で得する情報
病院で働いていますが、医療の知識も乏しい患者に近い存在である医療事務の考えでは、ジスロマックが効かないんじゃなくて、風邪はどんな薬出しても治癒までの期間は大体変わらないんじゃないかといえます。
風邪は大抵自分の免疫で3~7日すれば治ります。
免疫が下がっているときや、きつい細菌やウイルスの時に酷くなったりするのです。
ですから風邪薬の中でもジスロマックを出す理由があるとすると薬価の高さです。
ジスロマック錠は風邪に使う薬の中で一番と言っていいほど高い薬
ジスロマック錠250mgは一錠約301円です。(先発薬価)
それを大人なら2錠、3日分出したとすると、6錠で1800円。3割負担で540円。
適応菌種が多い抗生物質なので、薬をたまにしか飲まない人にとっては効くといえるのでは?と思います。
(細菌に有効で、ウイルス性の風邪には効かない)
抗生物質は菌に抵抗力がついてしまうことがあるので、医師の処方どおり飲みきるのがよいです。
風邪にはほかにどんな安い薬があるの?
安い薬といえば複合感冒(風邪のこと)薬のピーエイ錠という効くのか効かないかよくわからない薬があります。
ピーエイ錠は薬価が約4.6円です。
ジスロマックの65分の1の価格なんですよね。
3~6錠を7日分ぐらい出したとしても210円にしかなりません。3割負担で63円。
うどん屋で客を見て料理人が勝手に具を乗せるのが病院
病院も商売なのでやっぱりお金がかからないといけません。
レントゲンを取ったり、採血したりと、うどん屋の具のように点数が加算されるのが病院の計算方法。(出来高と言っています)
安ければいいだと、病気の見落としが発生するかもしれません。
そのさじ加減は、医者の長年の経験(臨床経験)に任されているのです。
ちなみに、非常に稀に感冒薬(市販を含む)でSJS症候群という副作用があります。
風邪薬を飲んだ後、目の充血が長引いたり、口内炎や唇の腫れ(水泡)ができれば上記の病気の可能性があります。
ですが、そのような病気の方を総合病院で勤めていて見たことがありません。
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